「公約違反」か、それとも国家戦略か。
2月22日の「竹島の日」。
なぜ高市早苗総理は、あえて閣僚を送らなかったのか。
その判断の裏には、日本の安全保障と主権を巡る「計算された一手」がありました。
表では見えない、本当の狙いを整理します。
式典に走った衝撃と違和感
島根県で開かれた「竹島の日」式典。
例年以上の熱気。あるいは殺気。
そして会場には強い緊張感が漂っていました。
理由は明確です。
領土問題担当大臣の姿がなかったからです。
「約束はどうなったんだ?」
「なぜ閣僚が出て来ないじゃないか!」
支持者の失望は当然でしょう。
総裁選での発言との違いが「公約違反」に見えたからです。
実際には、去年の高市発言は、総裁選候補者だったとは言え、
一議員の竹島の日の式典のあり方に関する所感にすぎませんでした。
しかし、それを公約として捉えた多くの保守系の人々からは
「裏切られた」という怨嗟の声があがりました。
しかし政治の決断には必ず意図があります。
神の一手――「閣僚2人分」の重み
確かに総理が送り込んだのは、政務官であり、大臣ではありませんでした。
ただ、史上初めて党三役の一人、自民党総務会長の有村治子氏も送っていたのです。
有村氏と言えば、高市氏の分身とも言うべき側近中の側近。
そして総務会長は党の政策決定を担う中枢。
政治の世界では「閣僚2人分の重み」とも言われます。
この人選の意味は明確です。
- 日韓の政府間での直接衝突は避ける
- しかし日本の竹島重視の姿勢は最大限示す
外交摩擦の火種を抑えつつ、強いメッセージだけは発信する布陣。
極めて現実的な判断と言えるでしょう。
この判断の背景には日本を取り巻く厳しい国際環境があります。
- 台湾有事に繋がる中国の軍事的圧力
- ロシア、北朝鮮の脅威
- 日米韓連携の重要性
- 拉致問題解決に向けた韓国からの協力の必要性
わずかな摩擦でも国防・安全保障、そして拉致問題解決に影響しかねません。
今は韓国との良好な関係を維持しえおくことが得策であり、国益。
しかし、竹島への主張は大物議員を投入してしっかり主張する。
強硬でも弱腰でもない。
「保守現実路線」と言える判断ではないでしょうか。
式典で有村氏はドイツの法哲学者の言葉を引用して、
こう述べました。
「領土の一部を失って黙る国は、すべてを失う」と。
これは、強い決意の表明です。
ところで、作家の門田隆将氏は
ご自身のYouTube番組で一枚の写真を
紹介してくれました。
1941年のアシカ漁の写真。
日本人漁民の活動記録。
雇用された韓国人海女の名前まで残る証拠能力のある資料です。
国際司法裁判所に持ち込めば日本の勝利は堅い。
しかし、韓国はそれを不利と見て裁判から逃げ回っている状態。
そして、1952年の李承晩ラインを根拠に実効支配を続けています。
残念なことですが、武力で奪還しないと、いったん奪われた領土は取り返すことはできないと言うのが現実と言わなければなりません。
見えてきた「深謀遠慮」
今回の判断は単なる妥協ではありません。
公約違反でもありません。
さまざまな外交目的のために、リスクを管理しながら、
日本の竹島への主張は不十分ながら
きちんと示す事には成功しました。
火種は抑える。
しかし主権は譲らない。
表面的な評価だけでは見えない国家運営の機微。
それが今回の決断の本質です。
まとめ
安全保障、外交、主権。
すべてを同時に扱う難しい舵取り。
あなたは今回の高市総理の一手をどう評価しますか?
これは、今後、日本の進路や外交戦略を考える上で極めて重要な論点になると言えるでしょう。
もちろん私自身は、今回の高市総理の判断は完璧と言えるかどうかは別として、非常に適切であったと高く評価しています。
あなたのご意見もぜひお聞かせください。
