長年トランプ大統領を熱心に支持してきた私にとって、今回の決断はあまりにもショックで強い違和感を拭えません。
支持者すら絶句したトランプ氏の意外な決断
かつて世界を震撼させ、独裁者に毅然と立ち向かった強いリーダーを知る者として、今回のプーチン大統領への屈服は痛恨の極みとしか言いようがありません。
10月9日、トランプ氏はプーチン氏と電話協議を行い、ロシア産ディーゼル燃料の輸入合意を取り付けたと自画自賛しました。
しかし、これは従来の強い姿勢からの明らかな変節であり、自陣営の足元を激しく揺るがす政治的迷走にほかなりません。
長年の支持者すら絶句させたこのディールは、一体どのような内容で、なぜ行われてしまったのでしょうか。
燃油高騰の真相と不発に終わった急造ディール
合意内容は、ロシアが即座に30万トン、11月に50万トン、その後さらに100万トンの燃料を供給し、米政府が2027年4月まで制裁を一時解除するというものです。
背景には、米国内のディーゼル価格がガロンあたり6ドルを超え、9月には記録的な6.53ドル付近まで高騰したという切実な現実がありました。
トランプ側は高騰の原因をウクライナ戦争だと主張しますが、真相は自身が始めた対イラン戦争による海峡情勢の混乱が主因です。
しかも世界的な需要に対して今回の供給量はあまりに限定的なため、価格抑制の効果はほぼ無く、政治的アピールとしても非常に弱いと言わざるを得ません。
狙いが外れて価格も下がらない一方で、この決定は与野党や味方の陣営内部から猛烈な怒りと反発を引き起こすことになります。
味方からも噴出する裏切りへの激しい批判
今回の合意は2022年のロシアエネルギー輸入禁止法や、2026年に制定されたリンゼー・グラム制裁法の精神に真っ向から反するものです。
マイク・ペンス元副大統領は、無垢な民が犠牲になる中でプーチンの戦争マシンに燃料補給する裏切り行為だと痛烈に批判しました。
共和党系評論家のローラ・ルーマー氏も、合意直後にウクライナのインフラを攻撃したプーチンによるあからさまな侮辱だと激怒しています。
日本在住のウクライナ系の学者グレンコ・アンドリー氏はトランプ氏をロシアの完全な手先と断じています。
一説によれば、今回のディールで約40億ドルがロシアに流れて中国やイラン、北朝鮮との軍事協力を進めさせ、作戦に従事する米兵をも危険にさらと言われています。
こうしてトランプ氏には弱腰でロシア寄りという不名誉なイメージが定着し、党内には修復不可能なレベルの深い亀裂が刻まれました。
中間選挙の暗雲と迫り来る弾劾のリスク
この深刻な党内亀裂は、11月3日の中間選挙に致命的な暗雲を投げかけています。
最新予測では民主党が下院を奪還する確率が70%から95%とされ、230議席程度を獲得する可能性があるとのことです。
トランプ氏自身の支持率は30%台後半まで低迷し、イーロン・マスク氏による約440億円もの超巨額資金投入をもってしても構造的逆風は覆せないとの見方も出ています。
もし民主党が下院を握れば政権はレームダック化し、対イラン戦争や今回の取引に対する熾烈な調査権が行使されるでしょう。
下院は過半数の賛成で弾劾訴追ができるため、有罪確定に必要な上院3分の2(67票)の壁はあるものの、最悪の追及や収監リスクすらゼロではなくなります。
追い詰められた政権の危機を踏まえ、私たちは今後のトランプ氏の歩みをどう見守るべきでしょうか。
まとめ
本来の強い姿勢を取り戻せるか
今回のディーゼル取引は、目先の価格対策としてもほとんど意味がなく、政治的には中間選挙を絶望的な状況に追い込んだ痛恨の失策と言うべきでしょう。
かつてのように、独裁者と毅然と対峙して自由主義陣営を引っ張る「正義の戦士」としての毅然としたトランプ氏に戻ってほしいと切に願います。
自らの理念を折り曲げてしまったかのような今回のトランプ氏の変節について、あなたはどう考えますか。
