高市政権下の10月16日、参議院予算委員会で有村治子委員長が鮮烈な初陣を飾りました。
議会の空気を一変させた圧巻の初陣
有村氏は冒頭で「良識と品格と緊張感のある議論」を展開できるよう中立に努めると宣言しました。
一見すると標準的な挨拶ですが、ここには不毛な議論や対立を予防する計算された狙いがあります。
政策論争ではなく罵詈雑言に走りやすい議場の空気に、あらかじめ釘を刺したのです。
単なる儀礼にとどめず熟議の場へと整える姿勢は、議事進行の変革へと繋がっていきます。
「~君」から「~さん」へ!議場をほぐした小さな変革
国会では性別を問わず議員を「〜君」と呼ぶ古くからの慣習が定着しています。
一見すると単なるマナーの違いに見えますが、ここに有村氏の計算された狙いがあります。
有村氏はあえてその慣例に従わず、質問者を一律で「〜さん」と呼びかけました。
相手に敬意を払い偉そうにしない自然な呼び方をすることで、古めかしい雰囲気を和らげたのです。
互いを尊重する議論の場を作りつつ、次なる工夫は答弁者の指名手法に現れました。
誰が答える?挙手制が生んだ「見える化」と責任の所在
なぜ野党は総理に答弁を求めたがるのかといえば、注目を集めやすいからです。
しかし本来的には、外交なら外務大臣など専門の閣僚が答えるべきでしょう。
有村氏は答弁者が曖昧な際、上から指名せず「誰がお答えになりますか」と挙手を促しました。
挙手制により政府側の責任の所在が可視化され、国民にも議論が明確になりました。
丁寧な進行を徹底する一方、ルール違反に対しては極めて毅然と対応しました。
毅然としたルール適用!感情的にならず場を制する手腕
辻元清美議員が無許可で発言した際には「質疑者は委員長の許可を得て発言してください」と即座に制しました。
質問でない「お気持ち表明」に対しては「明確な質問の形にしてください」と冷静に糺しました。
傍聴席からの不規則発言にも「どうぞ静粛にお願いいたします」と即座に注意しました。
この抜群の采配の背景には、2025年に両院議員総会長として総裁選前倒し論争を見事に集約した実績があります。
石破氏の早期退陣と高市政権誕生の流れを作ったこの卓越した手腕が、予算委でも遺憾なく発揮されています。
まとめ
少数与党の命運を握る今後の手腕に注目
参議院で「少数与党」となっている高市政権にとって、参院予算委はまさに鬼門です。
目玉政策である「飲食料品の消費税率の1%までの引き下げ(減税)」の審議も控え、追及から逃げることは不可能です。
公平な進行のもと野党の質問を受け止め、納得感のある熟議を生み出すことこそが政策信頼に直結します。
ルールに沿った運用によって実のある議論にできるかどうかが、政権の命運を大きく左右します。
国会の雰囲気を劇的に変えつつある有村治子委員長の手腕に今後ともぜひ注目してまいりましょう。






