「総理は国会にいるべきか、それとも世界へ出るべきか。」
高市総理がNATO首脳会議を欠席へ
今回のNATO首脳会議欠席は、日本の政治の歪みを浮き彫りにしました。
問題は、高市総理個人ではありません。
本当に問われるべきなのは、日本の国会のあり方です。
高市総理は、トルコで開催されるNATO首脳会議への出席を見送りました。
代わりに茂木外務大臣、小泉防衛大臣が出席します。
日本の総理が欠席するのは2年連続となります。
NATOは欧州の安全保障を支える重要な枠組みです。
日本は加盟国ではありませんが、パートナー国として連携を深めることには大きな意味があります。
中国やロシアを巡る安全保障環境が厳しさを増す中、首脳外交は以前にも増して重要になっています。
欠席の理由は「国会優先」だが、、、
政府は、党首討論や集中審議を優先するためと説明しています。
しかし、その国会では何が議論されていたのでしょうか。
中傷動画問題。
サナエトークン問題。
経歴詐称を巡る疑惑。
さらにはジュエリーやサナエタオルを巡る話題まで取り上げられるかもしれません。
もちろん国会による行政監視は重要です。
しかし、日本を取り巻く安全保障環境を考えたとき、本当に最優先すべきテーマだったのかという疑問は残ります。
世界は待ってくれない
中国は軍事活動を活発化させています。
サイバー攻撃も日常化しています。
経済安全保障も国家戦略の中心になっています。
こうした時代だからこそ、総理が各国首脳と直接会い、日本の立場をしっかりと伝える機会は極めて貴重と言うべきでしょう。
対面での外交はオンライン会議では代替できないぶぶんがあります。
首脳同士の本当の絆や信頼関係は、対面だからこそ築けるものです。
その機会を国内政治の事情で失うのであれば、日本全体の損失になりかねません。
問われるのは日本の政治システム
SNSでも様々な議論が交わされています。
国際政治学者のグレンコ・アンドリー氏は、日本の外交姿勢を「質が低い」と厳しく批判しました。
その一方で、「問題は総理ではなく、外交に行けない国会の仕組みだ」という意見も少なくありません。
私も後者に近い考えです。
総理が重要な外交日程より国会を優先せざるを得ない。
しかも、出席すれば「国会軽視」と批判され、欠席すれば「国際舞台で存在感がない」と批判される。
これでは日本のリーダーは身動きが取れません。
まとめ
国益を最優先する国会へ
今回のNATO欠席問題は、総理個人の話ではありません。
日本の政治システムそのものを見直すきっかけにすべきテーマです。
国会審議はもちろん重要でしょう。
しかし、日本の安全保障や外交も状況次第ではそれと同等以上に重要です。
中国がSLBMを日本近海に撃ち込むなど、我が国の安全保障が大きく揺らいでいる時代だからこそ、総理が安心して首脳外交に専念できる制度を整える必要があります。
国会も、野党も、与党も、そして私たち有権者も、「何が本当に国益につながるのか」という視点で優先順位を考える時期に来ているのではないでしょうか。
