米中首脳会談。
テレビや新聞が報じるトランプ大統領直々の出迎え、豪華な赤絨毯、そして国賓晩餐会などに思わず目を奪われた方も多いのではないでしょうか。
トランプ氏のド派手な演出に騙されるな
空港での国歌演奏の最中に2機のB1爆撃機が上空を駆け抜け、習近平氏の度肝を抜いた演出は、歓迎のポーズであると同時に強力な軍事牽制とも言われています。
しかし、オールドメディアが強調する華やかな「米中接近」のイメージに惑わされてはいけません。
数量政策学者の高橋洋一氏が指摘するように、本当に大きな成果があれば、両首脳は揃って共同記者会見を開き誇らしげに語るはずです。
それが行われなかった事実こそ、表に出せる実質的な合意がほとんどなかった証拠と言えます。
では、ド派手なパフォーマンスの裏で、トランプ氏が実際にむしり取った「実利」とは何だったのでしょうか。
トランプが手にした「実利」と中国の誤算
今回の会談は、アメリカの中間選挙を見据えたトランプ氏の非常にしたたかなビジネス取引でした。
ジャーナリストの矢板明夫氏は、トランプ氏が手に入れた成果を「土豆泥+飛行機」という漢字6文字で解説しています。
これはレアアース(土)、大豆(豆)、フェンタニル前駆体(泥)、ボーイング機(飛行機)を指しています。
大豆はアイオワ州などの農業州の票を固め、ボーイング機は製造業の雇用を守り、フェンタニル対策は深刻な社会問題を解決し、レアアースは防衛・ハイテク産業を支えます。
トランプ氏は中国に「面子」を与える見返りに、選挙勝利に不可欠な実利を完璧に勝ち取ったわけです。
一方で中国側が渇望した台湾への武器支援の停止や先端半導体規制の緩和といった「核心的利益」では、アメリカからゼロ回答しか得られず完全な誤算に終わりました。
「同盟国」発言のウソと歴史の真実
会談中、米中が第二次大戦で「日本軍国主義と戦った同盟国」と表現されたことに困惑した方もいるでしょう。
ですが、この政治的パフォーマンスを真に受ける必要はありません。
中華人民共和国が成立したのは1949年であり、80年前の第二次世界大戦で戦ったのは中華民国の国民党軍だったからです。
ファクトシートにおける英語での表記は”China”となっています。
これは中華民国を意味すると言っても間違いではありません。
いずれにせよ、その後の朝鮮戦争で米軍と中国共産党軍が激突した歴史を見ても、トランプ氏の発言は場を収めるリップサービスの域を超えるものではないでしょう。
歴史的事実を知れば、表面的な言葉に一喜一憂する必要がないことが分かりますね。
高市総理の見事な先手:認知戦を防いだ事前外交
この米中会談の直前(2日前)である9月22日、高市早苗総理はトランプ氏との電撃的な事前会談を成功させていました。
中国が仕掛ける「アメリカは台湾を守らない」という認知戦に対し、高市総理はあらかじめ「中国の言いなりにならないでほしい」と釘を刺す見事な先手を打ったと言われています。
トランプ氏の同盟国発言に対しても、高市総理は他国の発言を直接批判せず、「日米は過去の戦争を乗り越え、強固な信頼で結ばれた同盟国だ」と堂々と返し、外交的な見識を示しました。
さらに国連演説で中国を無用に刺激せずロシアを厳しく批判した姿勢は、アメリカの中露分断戦略とも見事に同期しています。
メラニア夫人が習氏との握手を拒否した冷ややかな一幕や、TSMCの重要性、F16やハイマースの供与継続を見ても、日米による対中抑止の現実はビクともしていません。
まとめ
真実を見抜き、日本外交を応援しよう
私たちはオールドメディアの派手な映像や演出に惑わされず、外交の舞台裏にある実質を見極めることが大切です。
高市政権の先手を打つ賢明な事前外交は、日本の国益と地域の平和をしっかりと防衛していました。
現実の動向と戦略の真実を見抜く視点を持てば、今の日本外交がどれほど頼もしいかが分かります。
これからも本質を見極めながら、日本の力強い外交をしっかりと応援していきましょう。






